求人でよく見かける「製造オペレーター」。
春先になると大手の工場が一斉に中途採用募集で製造オペレーターの求人を出しています。
化学工場の製造オペレーターに興味があるけど仕事内容などがわからず、迷っている人のために仕事内容や、向いてる人、作業環境など書いていきますので参考にしていただければと思います。
化学工場の製造オペレーターの仕事内容は?
化学工場の製造オペレーターの仕事内容は主に生産設備の機械操作・機器の日常点検・生産設備の運転状況の監視になります。
あとの作業は雑務になるので最後にまとめて書き出しておきます。
生産設備の機械操作
僕が働いていた現場では生産を開始するときと生産を終了するときに操作するだけで製造中は自動運転でした。
工場には作業手順書と呼ばれるものがあり、これはすべての作業においての説明がされているので作業手順書を読んでその通りに操作すれば誰でも操作ができます。
作業手順書を読めば簡単に操作できるので、そこで満足してしまう人がたまにいたのですが、どうしてこの手順で操作するのか?など理屈で理解できるようになりましょう。
機器の日常点検
毎日、必ず生産設備に異常がないか各種機器の日常点検を行います。
新入社員はまず、機器の日常点検を覚えさせられると思います。
数値や〇をつけるだけなのですぐに覚えられますが、チェックをするときにここが✕だったらどうなるんだろう?とか考えながら機器の日常点検をすれば機器の仕組みを早く覚えることができます。
製造オペレーターは機械との戦いだと思うので生産設備の機器の説明書などをよく読み機器の仕組みや特性など理解するように努めましょう。
機器の仕組みが理解できていると予期せぬトラブルでも対処できるようになります。
生産設備の運転状況の監視
生産設備に異常がないか運転管理室からモニターで監視します。
僕がいた現場では運転管理室では機械操作がないため、ひたすらモニターで監視していました。
モニターを見ながらコーヒー飲みながら先輩と話したりしていたので、コミュニケーション能力がない人は苦痛かもしれません。
製造オペレーターは3交代勤務なので同じ班の人と毎日仕事をすることになり、あまり喋らないでいると一人だけ浮いてしまいます。
その他・雑務
生産量の計算
製品を作るための原料の仕込み
できた製品の抜き取り作業
製品を入れる箱の作成
大手の会社だと仕込みや抜き取り作業などは下請け会社に任せることもあるので楽な現場は本当に楽です。
同じ会社で、工場内の現場が違うだけで仕事量にすごい差があったりします。
ただ、すごい楽な現場には楽になってる理由があります。
化学工場の製造オペレーターに向いてる人はどんな人?
・考えて仕事ができる人
指示される前に作業で必要な工具を準備したり、原料の準備など要領よくできたり、初めての作業をするときに作業手順書を前もって読んで予習しておくことができる人は向いています。
・向上心、探求心がある人
製造オペレーターは機械との戦いです。
機械設備、製造工程の基礎を理解することでトラブルが起きた時の原因究明、復旧対応ができるようになります。
小さなことでも疑問に思えることができる人は製造オペレーターのエキスパートになれると思います。
コミュニケーション能力がある人
製造オペレーターは3人から7人くらいの班編成で同じ班の人と毎日仕事をすることになります。
コミュニケーションがとれないと毎日が苦痛です。
仕事を続ける中で一番大事なのが人間関係だと思うので毎日楽しく仕事ができるようにしっかりコミュニケーションをとっていきましょう。
製造オペレーターの仕事はきつい?
僕がいた現場は仕事自体は楽でしたが運転管理室から現場に出たら臭気がすごかったです。
逆に、臭気はないけど体力的にきつい現場もありました。
僕がいた現場は臭気がすごかったので臭気をなるべく吸わないようにするために運転管理室からモニターで生産設備を監視できていたんです。
化学工場は薬品などを取り扱うので臭気対策で局所廃棄装置がとりつけられていますがそれでも環境は良くないです。
薬品の取り扱いやガスマスクなどちゃんとしていても体調が悪くなったりする人もいます。
今は工場内での監査も厳しいので大手の工場だと環境面はしっかり対策されています。
まとめ
化学工場の製造オペレーターの仕事は、ライン作業と比べると楽な仕事が多いですが、化学薬品を使うため作業環境が良くない場合があります。
健康被害にあわないように、適切な使用方法で薬品を取り扱い、保護具着用エリアでは必ず保護具を着用して作業しましょう。